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臨床医のためのパブリックヘルス

臨床とパブリックヘルスを概観するには良い本です。厚労省での日本の医療を支える業務の紹介や保険料の仕組みなどといった知識に加え、臨床データの活用方法など、臨床医がパブリックヘルス的視点を持つことのキャリア的選択肢やメリットが見えてくると思います。
パブリックヘルスをどうやって学ぶかの章に数ページ書かせて頂きました。このブログで書いたことをまとめた部分に加え、少しだけMPH取得後のキャリアパスについても記載しました。興味のある方はお手にとってご覧下さい。
McGill大学Occupational healthへご留学されていた和田耕治先生がご編集され、今年からHSPH武見フェローとしてご研究されている富塚太郎先生らが書かれています。
目次や岩田健太郎先生からの推薦文についてはこちらからどうぞ。

臨床医のためのパブリックヘルス臨床医のためのパブリックヘルス
(2010/10/25)
相澤 好治、 他

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卒後就職活動③ Job Application

Boston以外で以前から論文などで目をつけていたラボについて、日本人の知り合いやHSPHの先輩を通じて情報収集をして行くにつれ、論文からは見えてこないラボの雰囲気やボスの人柄、研究の方向性などについて漠然としたイメージが掴めて来ました。

結局Applyしたのは、
①知り合いを通じて既にボスにコンタクトを取ってもらっていたラボ3箇所
②WEB上で応募の出ていたラボにコネなしで2箇所
(③日本の所属先の上司が留学していた西海岸のラボと、必要なら何人かのPIに聞いてみてあげても良いよと言ってくれた東海岸の癌研究病院/施設の部門directorの方の話は、わがままにもPending。でもそのお話があったお陰で気持ち的にも頑張れました。)

①の一箇所は早々と研究の方向性が異なるとのお返事でしたが、他の2箇所からはインタビューのオファー。
②は結局忘れた頃に他の人に決まりましたとメールでお返事。
サンプル数が少ないのですが、やはり知り合いを通じて探さないと相手にしてもらえないようです。。。

英語のジョブインタビューなどを受けたことがないので、HSPHのキャリアサービスオフィスに行ってアドバイスを受けたり、知り合いにプレゼンの練習に付き合ってもらったり、前のエントリーで紹介した方に相談に乗ってもらったりしました。

インタビューは両方とも飛行機代とホテル代を出してくれました。一箇所では10人のFacultyと30分ずつ会談し、どのFacultyと自分の方向性が合っているかをお互いに検討するものと、1時間ほどの自分の研究テーマについてのプレゼンというもの。当日はプログラムディレクターとの朝食というofficialなものから始まり、インタビューも相手が全員Facultyなのでやっぱりめちゃくちゃ緊張するし、プレゼンもうまく話しができずで、ぐったりして帰ってきました。。。
もう一箇所は、ボスと1時間ほどの面談の後やはり1時間程度のプレゼンと現在居るポスドク達と各々の研究について話を聞くというスタイル。ここでは、前者の反省を生かして何とかプレゼンもクリアし、ポスドク同士の話なのであまり緊張せず終えることができました。
結果は2-3週間後にメールと電話すると言われるも、結局後者のNational cancer instituteからすぐにOKの話が来てホッと一息をつくことができました。

そこからはOPTが取得でき次第すぐに働き始めることができるのかと思いきや、VISAなどの確認のために仕事開始まで3ヶ月かかるとの連絡。。。無駄な時間を避けるためには、やはり早目早目の動き出しが大切です。でも、お陰で家族との時間を取ることができたので良しとすることとします。

Bostonでのお話はこれでお仕舞いです。今は窓からFDAが見える所で新しい生活を始めました。また余裕ができたらBethesda/Rockvilleでのお話を綴っていく事にします。

American accent trainingとCareer consulting

帰国子女でもなく30代後半に始めて留学した私は、当然覚えが悪く英語に四苦八苦しております。
当然ですが、実際のjob applicationにおいてinterviewとseminarは大切なものであり、通じないことには始まりません。そこで、キャリアコンサルタントもしてくれる発音の先生をBostonの友人が紹介してくれたのでお願いすることにしました(彼女の経歴はこちら、8月中旬にJREXというBostonの異業種交流会でも講演をしておりました。http://xoops.jrex.us/modules/eguide/event.php?eid=24

で、発音で感じたことは「大人になってからの発音練習はやはり理論からだ」ということです。授業やこっちのドラマなんかを見て英語を聞いている時間は多いはずなのに聞き取れない言葉が沢山あって、今後も同じ調子だとそれらが聞き取れるようになるとは思えませんでした。まだ学び始めたばかりですが、基礎的でも理論を学ぶことでどこが聞き取れていなかったのかが少しずつ理解できるようになっている気がします。
使っているのはこれ、

American Accent TrainingAmerican Accent Training
(2000/09)
Ann Cook

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200ページほどの内容で構成やCDは分かりやすく、基礎理論の理解だけなら一通り通読して3日くらいでできる感じです。しかし大切なのは練習なので、繰り返しが必要になってきます。そして理論の分からない部分は実際のnativeに聞かないと理解できない気がします(日本語の発声法とあまりに異なるので、自習の場合それが正しいかどうかの自信が持てないように思います。)。
特に、"Schwa sound"を含む"reduction sound"の認識。Rをはじめとする喉奥音/胸郭音(日本語では殆ど使わない筋肉と発声法)が英語には沢山含まれること。単語一つ一つをはっきり発音するのではなく、どんどん音を省略していくためのルール(reduction sound, liaison)を知ることは特に大切だと感じました。
まだまだ練習は足りませんが少しずつこなしていこうと思います。

MPHとOPT extension

OPTはGraduate student達が在学中・卒後もF-1 Visaのまま12ヶ月間働くことの出来る特別処置ですが、science, technology, engineering, mathの4つの分野の学生については更に17ヵ月の延長を申請することができます。
ここで注意が必要なのはMPHの学生は延長の申請ができないということです。
延長可能なdegreeのリストは下記URLを参照してください。
http://www.ice.gov/sevis/stemlist.htm
もし、卒後もこちらに残り、OPTの延長まで視野に入れているのであればMPHではなくMSの取得が必要となります。こうしたこともMPHとMSの選択に大事な視点かもしれません。

卒後 就職活動② (OPT)

米国の修士課程あるいは博士課程修了後に就職するための特別措置としてOptional practical training(OPT)という制度があります。OPTとして認められる12か月間F-1 Visaを継続し、米国で働くことができる仕組みです(場合によっては17ヶ月延長可能)。
仕組みの簡単な説明についてはこちら
申請のちょっとした注意についてはこちら

申請のタイムラインについては、
・5月下旬に正式な申請書をUSCISに送付
・6/3にUSCISでApplication Feeとともに正式に受付されたとのお知らせ(I-797c form)。今後はこのformにあるReceipt numberを使って進行状況をWEB上でチェック。
・7/22に申請が認められ翌年の7/21までがOPT期間であること、およびEAD (Employment authorization document(I-766 form))は別送とするとのお知らせを、7/26日に受領(I-797 form)。
・8/11にEAD card受領。
な感じ。ということでUSCISに書類が届いてからEADを受け取るまで約70日。

OPT認定期間は当初7月5日からとして申請していたものの、実際はUSCISの手続きが終わった7/22からとなっており、就職活動の長引いた自分にとっては、仕事を始めなければいけない期間が延びたことは良いことでした。しかし既に7月上旬に就職が決まっていたら働けずにヤキモキしていたのでしょう。この期間の設定が非常に難しいのですが、少なくとも卒後に就職活動を始めて2か月弱で働き始めることができると考えていたのは、完全に間違いでした。National cancer instituteでは書類を整え働けるまでに約3カ月必要と言われました(J1取得にかかる期間と変わらん)。。。
就職活動が長引きそうな場合は、60日のGrace period+90日の仕事開始期限をフルに活用すると良いのかもしれません。(ちなみに90日ルールは申請が認められた日からキッチリ土日も含めて90日のようです。)

ちなみにOPT申請中の帰国・旅行は可能ですが、米国への再入国にEAD cardやjob certification letterなどが必要なため十分な注意が必要です。International officeのアドバイザーは、書類が整うまでは帰国しない方が良いと口を酸っぱく言っていましたので、自分の場合はEAD cardを受け取ってから帰国しました。詳しくは以下参照してください。
http://www.ice.gov/sevis/travel/faq_f2.htm (移民局のサイト)
http://www.hio.harvard.edu/immigration/visatypes/fvisa/travel/ (Harvard International officeのサイト)
OPTやVisa関連の情報は毎年変わりますのでしっかりチェックし自己責任でお願いします。

次回は実際のjob applicationについて。

卒後 就職活動① (就職先探し)

卒後もこちらに残るべく就職活動をしたので、そのことをおまけとして、しばし綴っておこうと思います。
結論を先に書くと7月中旬にやっとNational cancer instituteから内定を貰うことができました。

当初はもちろん数ヶ月とは言え住み慣れたボストンに残ろうと、既にこちらで肺癌研究をされている日本人の方々にお話を伺うなどして情報収集に励みました。ただ日本では、これまで知り合いを通じて就職候補の市中病院を紹介してもらったり、大学の研究室もその研究室のボスのご好意で置いてもらったりと、就職活動などしたことが無く、こちらでの就職活動というものが一体どんなものなのか全くイメージ出来ていませんでした。大した論文は無いけど博士号を持っているし、公衆衛生大学院のアドバイザーから推薦状を貰えるから、給料さえ気にしなければ何処かに置いてもらえるだろうと、かなり甘っちょろい考えでおりました。。。

最近では、Brigham and Women's Hospitalなどでは自費留学(自分の貯金を使っての留学)に対するビザの発行が認められなくなり、HSPH自体でも条件によるものの無給のVisiting researcherの受け入れは厳しくなっているとのことでした。ということで、visiting researcherとしても日本の所属先からの派遣であったり、こちらのPIのグラントなどからの給与がもらえる形か、Research AssistantなりPosdoc fellowなどの確かなpositionに応募しなければならない状況となっています。
そこで、応募中の就職先探しとして、
・アドバイザーなど関連のある人づてに探す(何人かの同級生は、修士課程中のプロジェクトの延長として就職先を見つけています)。
・日本の所属のコネで探す(多くの日本人研究者はこの形で来ています)。
・WEBサイトで探す。
― "indeedのサイト" http://www.indeed.com/
(↓のnatureやscienceのjob siteもカバーしている様子。詳しい検索条件を設定できる。)
― "Naturejob.com" http://www.nature.com/naturejobs/index.html
― "Science Career" http://sciencecareers.sciencemag.org/
― "Posdocjob.com" http://www.postdocjobs.com/
(indeedでカバーされていないポジションもあるみたい。)
― "Postdoctoral Fellowship Program Current NIH Postdoctoral Openings" http://www2.training.nih.gov/apps/publicForms/postdoctoral/forms/adIndex.aspx
(currentとあるものの、いつの情報なのかはかなり微妙。。。ここからの応募をちゃんとPIが読んでいるかも微妙なので、応募は直接PIに送った方が良いかも。)
― "NIH jobs" http://www.jobs.nih.gov/ (Posdoc以外の職が見つかるかも)
― "USAJOBS" http://www.usajobs.gov/ (Non-US citizenへのjob opportunityもあるようですが、少なくとも自分の分野の研究職はないようでした。)
― その他、所属学会のWeb siteに関連分野の職が載せられていることがあります。
といったところで情報収集することになります。

研究職のプログラムの場合、もし確実な紹介があるとUs citizen用でもNon-US citizenの応募を受け付けてくれることが稀にあるようです。確実な紹介ってのが難しいのですが。。。

もちろん、big labの場合は特に応募情報を載せずにヒトを募集している場合が多いので、知り合いを通じて尋ねるか直接問い合わせた方が良いでしょう。

次回はOptional practical trainingについて。

卒業!!

5月27日の晴れた日に卒業式を迎えることができました。
たった9ヶ月のカリキュラムは本当にあっと言う間に過ぎていき、今の時点では何が残っているのか明確には自覚できませんが、追々現実世界での課題に直面することでここで学んだことの本当の意味が分かってくるのでしょう。

このブログもここで一旦終わりに致します。
最後の方は、何も深い考察を加えることができませんでしたが、受験から始まりHSPHでの数ヶ月の流れを掴んで頂くには少しはお役に立てるのではないかと思っています。米国のpublic health schoolは以前思っていたよりも懐が広く深いものです。公衆衛生学関連の方に限らず、臨床医をはじめとして多くのhealth care関連の方々が学ぶものが必ずあります。日本語の”公衆衛生”という言葉に囚われず、「自分の興味とマッチする分野があるはず!!」と考え、キャリア形成の一つの選択肢に入れることを強くお勧めします。
これまでご助言を下さった皆さま、そして支えてくれた家族に心から感謝したいと思います。
ありがとうございました。

DSCN0258.jpgDSCN0297.jpg

女優のMeryl Streepさんやノーベル賞受賞者のDr. Thomas R. Cechなど、各界の第一人者の方々が同時にHonorary Degreeを授与されていました(詳細)。

MPHカリキュラムの終了

あっという間に9ヶ月が経過し5月14日をもって全てのカリキュラムが終了しました。
同級生の方々、こちらに在住の方々、日本にいる方々、沢山の方のお陰で何とか5月27日に卒業式を迎えることができそうです。
お世話になった方々、誠にありがとうございました!!!

授業の工夫色々

HSPHでは、多くの授業が行われていますが、学生が興味を持ち続け出席し続けるように各々色々な工夫がなされています。

-早朝の朝ごはん付き授業:Seminar in Applied Research in Clinical Epidemiologyは、付近の病院からの学生に配慮しているのか金曜日7時45分からプレゼン→ディスカッション形式で授業が進みます。Dr. Singer, Orav, Cook夫妻といった錚々たる面々からコメントがもらえることが授業のウリですが、早朝でもありコーヒー・ジュース・マフィン・ベーグルなどが毎週必ず提供されており、朝食目当ての学生も居たり居なかったり。

-疫学論文で世界旅行:今学期取っているStudy Design in Epidemiologic Researchは、毎回一つずつ論文を吟味することで、様々な疫学研究のデザインを学ぶ授業。様々な国からの論文が選ばれ、Cluster-randomized trialはケニアのマラリア予防、Case-Cohort studyはチェコのウラン鉱から、Case-control studyの栄養不良と母親のmental disorderの関係を見る宿題はブラジルから、など色々な国の論文を取り上げており、解説の際にGoogle Earthで研究された国が紹介されていきます。内容の理解が困難だからこそ、少しでも楽しくさせようとしているのか、単なる教授の趣味なのかは不明ですが、学生の授業への導入には一役買っている気がします。

-動画や音楽の利用:Dynamic of infectious diseaseでは、第一回目に感染症研究のこれまでを見える化した有名な講演を見ることが宿題になったり、

他の疫学のクラスではLogit・Probit・Poisson回帰の独立変数群が、Generalized Linear Modelの元では同じ形を取ることを、モーツァルトの「Cosi Fan Tutte(女は皆こうしたもの)」を10分くらいかけて流して、「全部同じでしょ?」と。。。

それぞれの教授の性格が出ていて、なかなか面白いもんです。

I love ほにゃらら

呼吸器内科であるためSARS流行時に市中病院で訓練用防護服を着たり、日常診療で結核患者さんに接することもあり、"Dynamics of Infectious Disease"という授業を取っています。
今日はマラリアの授業で、Guest Speakerが1時間以上熱いレクチャーを繰り広げました。
マラリアの感染機序に関する分子生物学的なことから国際保健まで幅広くカバーしたその知識で、学生達からの質問を見事にこなしているその姿から伝わってくるのは、

「I love "Mararia"(の研究)!!」って感じ。

隣に座っていた日本人同級生に「どうして彼女はアメリカ人なのに、こんなにマラリア研究に没頭しているんだろうね?」と聞いたところ「何でかは分かんないけど、やっぱり物凄く好きだからでしょ」と。

岩瀬大輔さん(Harvard Business School出身で生命保険関連でご活躍の方)が先日ブログで書かれていた、
「惚れ力」
とは、まさにこのことなのでしょう。
「惚れ力」と、一つの力のようでも「考える力」・「持続する力」・「ポジティブに捉える力(工夫する力)」・「体力」などの総合力が生み出すもののように思います。
・・・→「好きになる」→「努力する」→「助けてくれる人が現れる」→「もっと好きになる」・・・
最初に、なんとなく好きなことがあるってことから始まるのか、課題を与えられて努力しているうちに好きになるのか、エントリーポイントは分かりませんが、グルグルと良い循環に入ることができれば楽しいってこと。

さっきの同級生(公衆衛生学専門)に「疫学やってる時って、やっぱすごく幸せなの?」と尋ねたところ「今はまだ結構苦しいよ。」と。自分から見ると神的に色んなことを知っていて新しいことの理解が早い人でも、エントリー前が苦しいのなら、自分に苦しい時があるのも仕方ないのね。
別れ際に「高みに身を置いて良い景色を見るためには、やっぱり苦しいのは仕方ないでしょ。」と彼女。

「I love 呼吸器疾患(の研究)!!」と人に思われるまでに、もう少し苦しんでみます(もちろん楽しみながら)。

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Hiro

Author:Hiro
大学病院勤務の呼吸器内科医です。
サイエンスとアート、部分最適と全体最適、ミクロとマクロ、知と行、公と私、抽象と具象、演繹と帰納、心と身体。
色んな間を迷走しています。

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